よく噛んでおいしく食べるために ― 歯科医院から考える「食育」
「食育」というと、栄養バランスのよい食事や、好き嫌いをなくすことを思い浮かべる方が多いかもしれません。
実は、「よく噛んでおいしく食べること」も大切な食育のひとつです。
健康的な食生活を続けるためには、食べ物をしっかり噛み、飲み込むための「口の機能」がきちんと働いていることが大切です。そのため、歯科医院ではむし歯や歯周病の予防だけでなく、お口の機能を育て、維持することも大切にしています。
「8020運動」を知っていますか?
「8020(ハチマル・ニイマル)運動」は、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという取り組みです。
自分の歯がしっかり残っていることは、食事を楽しむことにもつながります。毎日の歯みがきや定期的な歯科検診を続けることで、大切な歯を長く守っていきましょう。
現在では、80歳で20本以上の自分の歯を持つ方は約6割に達しています。これは、これまでの歯科保健活動の成果のひとつといえます。
歯の本数だけではありません。「噛む力」も大切です
年齢を重ねると、歯の本数だけでなく、噛む力や飲み込む力などのお口の機能も変化していきます。
そのため、「歯を残すこと」に加えて、「しっかり噛んで食べられるお口を維持すること」が重要です。
そこで進められているのが「噛ミング30(カミングサンマル)」です。
これは、ひと口30回程度を目安によく噛んで食べることを意識する取り組みです。
よく噛むことは、食事をゆっくり味わうことにもつながります。まずは「ひと口ごとに少し意識して噛む」ことから始めてみましょう。
お子さんのお口の成長も大切です
口の機能は、大人になってからだけではなく、乳幼児期から少しずつ発達していきます。
食べる、噛む、飲み込むといった動作を経験しながら、お口の機能は育っていきます。
そのため、お子さんの成長に合わせて、歯だけでなく「食べる機能」にも目を向けることが大切です。
一生おいしく食べるために
「自分の歯で食べる」「しっかり噛む」「おいしく味わう」。
これらは、毎日の生活を楽しみ、健康に過ごすためにも大切なことです。
歯科医院では、むし歯や歯周病の予防だけでなく、お子さんのお口の成長から、成人・高齢期のお口の機能維持まで、ライフステージに合わせた口腔ケアをサポートしています。
定期健診で、お口の健康を守りましょう
むし歯や歯周病は、初期の段階では自覚症状がないこともあります。
痛みが出てから歯科医院を受診するのではなく、症状がなくても定期的にお口の状態をチェックすることが、歯を長く守るためのポイントです。
「最近、歯科健診を受けていないな」という方も、ぜひ一度お口の状態をチェックしてみてください。
いつまでも自分の口でおいしく食事を楽しむために、毎日の歯みがきと定期的な歯科健診を習慣にしましょう♪
記事の監修
みこデンタルクリニック
院長 横田 光子
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